瞬発力の高め方 感想
「幸福の秘密とは、世界の全ての素晴らしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ。」
こんばんは、賢者です。
この言葉はパウロ・コエーリョ氏の小説「アルケミスト」の一節です。
賢者からスプーンに入った油を落とさないように宮殿の中を見て回るように指示された少年が、油を一滴も落とさず歩き回ったが素晴らしい宮殿を何一つ見ていなかった。
次に宮殿の素晴らしいところを隅々まで堪能したものの、スプーンの油は一滴残らずこぼれ落ちていた。
自分のことだけに一生懸命になるだけではいけなくて、同時に世界がどれだけ素晴らしいかを味わうことが大切ですね。
さて、今回は人気Youtuberジョーブログのジョーさんの本です。
ジョーブログのジョーさんといえば無一文でアメリカを横断したり、アンダーグラウンドな界隈に突撃したりと「クレイジーチャレンジャー」として人気ですよね。
AbemaTV「亀田興毅に勝ったら1000万円」企画に出場し、亀田興毅さんに勝つことはできなかったものの、亀田興毅さん指導の元、3ヶ月でプロボクサーデビューされたのは記憶に新しいです。
【ボクシングデビュー戦】旅の動画をお楽しみのところ申し訳ないが、間違って動画を削除してしまったので、この動画を久しぶりにご覧ください。 - YouTube
大阪の絶対に取れないぼったくりゲームセンターとしてニュースにもなった事件にも突撃されており、犯人逮捕に貢献?もされてます。
絶対にとれない⁉︎ぼったくりゲームセンターのクレーンゲームの詐欺手口を公開します! - YouTube
今回はそんなジョーさんの著書「瞬発力の高め方」の感想になります。
いわゆるタレント本のようなものではなく、書店でもビジネスコーナーに置いてあるれっきとしたビジネス書であり、自己啓発本です。
ビジネス書と言っても話口調で書かれており、すごく読みやすいです。
それでいて、自分がやりたいことをやることについて強烈な後押しをしてくれます。
下手くそでも不格好でも自分が面白いと思ったことをやってみる。
私が初めてジョーブログの動画を見たのは確か「かっこいい自転車の乗り方」と「速読のやり方」だったと記憶しています。
当時は自転車に飛び乗ったり、本を3秒くらいで読んで放り投げたりするだけでした。
初めて見たときは現在のように130万人以上のチャンネル登録者数を誇り、youtube界を超えて数々の芸能人とコラボしたりプロボクサーになるとは正直思っていなかったです。
これってジョーさんが愚直に自分が面白いと思った企画に挑戦し、自分のスタイルを作って挑戦して挑戦して挑戦した結果なんですよね。
今どれだけ成功している人でも基本的に下積みや人気がない、面白くない時期って大概あると思います。
YouTubeはそんな過去の動画全てが保存されており、どれだけ頑張って成長してきたかが一瞬で検索できます。
どんな人でもはじめは初心者で、はじめからうまくいくことはほとんどありません。
ですが、自分が楽しみながら何かをやっていくことや何かを発信していくことはどこかで誰かが絶対に見ているものです。
はじめはうまくいかなくて辞めたくなったり、更新しなくなったりするかもしれませんが、挑戦し続けることによって挑戦することが面白くなっていきます。
自分が楽しんでやっていることが後々、色々な人から面白いと言ってもらえるコンテンツになっていく。
それを身をもって教えてくれたのがこのジョーブログなんです。
目標達成型が難しければやりたいことを片っ端からやりまくる展開型で人生に臨め。
私の中で2017年は自分の中でやったことがないことを「~やからやらない」と言うのをやめて、「とりあえずやってみるか」に切り替えたいわばターニングポイントと言える年でした。
一人で台湾まで旅行したり、ダイビングのライセンスを取ったり、毎月飲み会の幹事を受け持ったり、同僚の送別会も率先して企画側に回ったりと初めて尽くしの一年であったと思います。
そんな中でよく言われてきたのが「なんのためにやってるの?」「お金かかるやん」「意味ないやん」といった言葉でした。
これに対して当時はうまく言い返せなかったのですが、今回瞬発力の高め方を読む中で、「やりたいことをやり散らかしていれば、いずれ点と点が線で繋がる」という言葉に出会いました。
夢を叶えるためとかそんな理由なんていらないんだと。
自分が面白いと思ったから行動する、やり続けていればそれがどこかで繋がり、新しい出会いや成長に繋がる。
やりたいこと、なりたい自分、のビジョンがないけどこのままではいけないと思っている方は多いと思います。私もそうです。
ですが、そうではなく、とりあえずなんでもいいからやってみる。
この世界に正解なんかない、あっても分からないから自分のやりたいことを自分の中で正解にしていく。
他者からの評価よりも自分のやりたいことをバンバンやれ!そんな風に背中を押してくれる本でした。