漫画好きの読書感想文(仮)

読書感想文、書かないと罰金されます。

2019年2月読書感想文 サピエンス全史(上)

2019年2月読書感想文放出です。

内容は以下になります。

 

・メモの魔力

・サピエンス全史(上)

コンビニ人間

 

 

 

20192/10

 

 

サピエンス全史(上)

ユヴァル・ノア・ハラリ

 

感想

途中です。

 

ホモ・サピエンスがいかにして食物連鎖の頂点に君臨するようになったかを認知革命、農業革命、科学革命の3つの革命を通して考察している本です。

 

ホモ・サピエンスが他の人類と違って生き残ることができたのは集団に「存在しないもの」を信じ込ませたことであるなど面白いことが書かれています。

 

 

読書感想文

2019217

 

 

サピエンス全史(上)

ユヴァル・ノア・ハラリ

 

2/3まで読み終わりました。

 

前半は生物学的にホモ・サピエンスがいかにして食物連鎖の頂点に登り詰めたか。

後半は歴史を紐解いてどのように人類が発展してきたかが説明されてます。

 

 

学んだこと

 

①人間が地球の支配者になれた一番の理由が「虚構を信じられるようになったこと」。

数千、数万の人をまとめるのに必要なことは宗教、経済、思想などを大勢で信じて共有すること。

それらに共通することは「ない」のに「ある」ことだ。

 

 

②人は農耕生活よりも狩猟採集生活をしていた頃の方が幸福度が高かったと言われている。

なぜなら、狩猟採集の方が農耕よりも労働時間が短く、一人一人が生きるために必要な知識を高いレベルで持ち、さらに多種多様な食材を腹一杯食べることができたから。

 

 

③農耕により人は「穀物の奴隷」になった。

豊かになるために始めたのに結果は

・小麦の世話という激務

・土地の奪い合い

・追い付かない食料の供給

 

増える子供を食わすために大人は更に畑を増やさざるを得なかった。

飢餓と激務に苦しむ一方、人口だけは爆増したことが皮肉。

 

 

 

④種としての成功と個としての成功は違う。

牛や豚は地球上に10億頭以上存在し、種としては大成功をおさめた。

しかし、産まれてすぐ親から隔離され、3ヶ月後には殺される。

数字だけ見れば繁栄したが一頭あたりで見ればこれほど不幸な動物はいない。

もちろん、人間も同じ。

 

 

⑤人類が発展した要因は

・差別による秩序の維持

・書記によるデータの管理

のふたつ。

 

 

⑥できることは全て自然で、できるけどやってはいけないことは全て人が決めたルールでしかない。

 

神話や法律、常識を用いてルールを作り上げた人類。

 

個人の幸せは度外視し、人類の発展にだけ照準を合わせると、ルールを作ったことが一番の成功要因であった。

 

 

 

感想

 

内容が面白く読みやすいです。

 

特に、安定を求めて農耕を始めたのに、人口増加と仕事の増加で幸福度が下がってしまったという考察が面白いです。

自然を飼いならして、安定的に食料を作っていたと思われがちですが、実際は小麦の奴隷になってしまっていたというのが皮肉です。

 

いまだに安定を求めて毎日労働に励む人類は個人で見れば古代から全く進化していないのかもしれませんね。