漫画好きの読書感想文(仮)

読書感想文、書かないと罰金されます。

これからを稼ごう 感想

コインチェックNEM流出当時、NEMは20万円分保有してました。

こんばんは、投資家見習いです。

 

仮想通貨のお話。

私自身は2017年の12月から100万円程使って仮想通貨投資(実質投機)をはじめました。

はじめた当初はかのコインチェックがテレビCMを打ち、一時期ビットコインは1BTC当たり200万円を超えたことは記憶に新しいことかと思います。

仮想通貨バブルに乗っかり、一時は50万円以上の利益をあげたこともあります。

ビギナーズラックと言うよりは適当に買うだけで誰でも勝てる、そんな時期でしたね。

まあ、いい時期はなかなか続かないものでコインチェックNEM流出事件などもあり、相場は大暴落。

 

2018年8月現在、私個人の収支で言えば日本円に換算すると50万円程負けている計算になり、今でもがっちりホールドしております。

年末にかけて相場が回復する情報もあるので気長に待ちますが、そもそも仮想通貨の事を知らずにはじめてしまったので、堀江貴文氏の「これからを稼ごう」を勉強のために読んでみました。

 

勉強になったことは

①お金の正体とは何か

②仮想通貨で何ができるか

③自由に生きる

 

●お金の正体とは何か

「世の中で一番価値があり、価値がないものとは何か、そうお金である」

昔こんな話を聞いたことがあります。

世界中の人がこぞって欲しがり、自分の労力や時間を犠牲にしてまで欲しがり、時には人を騙したり殺したりしてでも欲しがる。

反対に様々なものと交換することも可能で、欲しいものと交換で簡単に手放すことができる。

みんなが得たいと思って命を懸けたり、時間を犠牲にしたりするのに、生きるために手放し続ける不思議なもの、それがお金。

 

堀江氏は「お金=信用を顕在化させたもの」と書いています。

簡単に言うと金と交換できるとされている紙幣をみんなが価値があると思い込んで使っているもの、ですね。

ただ単に価値を持つもの(金とか銀)を持ったり、物々交換が不便だから代わりに現れた発明品、それが紙幣と言うわけです。

最近では給料も手渡しではなく、銀行振込ですし、クレジットカードや電子マネーも存在します。

こうなると、ライフスタイルによっては現金を全く持たなくても生活できる人もいますよね。

紙幣による経済に束縛されて、仮想通貨を否定する方は一定数存在されると思いますが、すでにお金は現物が主流ではなく、ヴァーチャルなものに変わっています。

海外ではすでにキャッシュレス化が進み、買い物は当然として、賽銭箱や物乞いすらQRコードを利用しているそうです。

今後、独自の経済圏をつくったり、国の景気に左右されない仮想通貨は世界で信用を得ていくと思います。

信用を持ち、世界中の人々に使用される。これってもうお金と変わりませんね。

 

 

 

●仮想通貨で何ができるか

現在、仮想通貨は投機の対象として見られることが多いと思います。

相場が乱高下するから安い時に買っておこう、私もそんな買い方をしておりました。

しかし、今後仮想通貨が目指すところは投機の道具ではありません。

円では実現できない事を実現したり、新しい経済圏を作り出すことにあるのではないですか。

その一つにスマートコントラクトと言うものがあります。

仮想通貨自体に「価値と契約」が書き込まれているものです。

通常、人にお金を貸した場合、貸すのは容易ですが返してもらうのは難しいです。

返済日が過ぎても知らん顔をされたり、待ってくれと言われたりします。

それに対して法的措置をとったり、怖いお兄さん達を派遣するのは金銭的にも人道的にも難しいものがあります。

ここでスマートコントラクトの登場です。

お金を仮想通貨で貸して、「何月の何日に返済する」というプログラムを書き込めば、誰がなんと言おうとその契約が執行される。

取り立てなくても期日になれば勝手に返済される。

直接債務者のところに出向く必要も、法的手続きをとる必要も、怖いお兄さんを雇う人用もありません。

時間やお金のことなど無駄に考えることが減り、自分自身はやりたいことに集中できますね。

契約の取り決めや、踏み倒しのリスク、円ではできなかった様々な可能性があるのではないでしょうか。

 

他にも円の経済圏とは別の経済圏をつくり、その中で完結するシステムを作り上げることも可能です。

不景気に左右されない、独自の経済圏が存在し、選択する自由がある。

自分の信用をお金に変えた仮想通貨などが今後主流になれば、働かずに遊んでいても生活ができたり、手離れのいいお金として使用したりもできるんではないでしょうか。

円では出し渋っていたものも、手離れのいい仮想通貨として持てば消費も多くなり経済も回る。

もったいなくて使えない、そんな場合はマイナス金利や仮想通貨優遇制度などを使い、貯め込まずに消費させる。

円ではやりにくい政策も積極的に取り込め、世の中のニーズにあったものが形成されていくのではないでしょうか。

 

他にも現金では追いきれないお金の流れも仮想通貨なら全てデータ化されるので、誰が何にいくら使った、いくら収入を得た、いくら消費したかが分かります。

現状ではNEM流出の時に流れを追いきれずに捜査を中断したこともあるので、確実ではないにしてもこれからのテクノロジーの進歩によっては十分使い物になるのではないでしょうか。

紙幣や貨幣のように製造にコストがかからず、税金の取りっぱぐれも防げる仮想通貨。

からしてみればメリットは多いように見えますね。

 

なんにしても、信用できない、怖いといった理由で毛嫌いするよりも、今のうちに仮想通貨に触れて勉強していくことが重要だと思います。

今は投機目的かもしれませんが、近い将来このテクノロジーが本当に世界を変えているかもしれませんよ。

 

 

 

●自由に生きる

仮想通貨の話からは外れますが、金銭的な束縛から離れる話。

近年、AI技術の進歩で多くの職業が機械化されると言われております。

誰でもできる仕事はもちろんそうですが、弁護士などの難関資格が必要な仕事までもAIにとって変わられる、と言うよりも法律こそAIの得意分野らしいですね。

 

AIの発達の他にもインターネットの普及もあります。

昔は情報を得るためには新聞を購読しなければなりませんでしたが、現在はインターネットで欲しい情報が欲しいだけ手に入ります。

もちろん本当に必要な、有益な情報はお金を払わないと得られないと思いますが、自分の知識を増やしたり、ニュースを確認するくらいならいくらでも無料で行えます。

昔買っていたものが現在無料で開放されている。

相対的にお金の価値が下がっているとも言えますね。

AIによってインフラが整い、人々が働かなくても暮らしていける世の中は研究者の中では2045年と推測されているようで。

お金がなくても生活ができる、経済が回る、好きなことができる、となればお金に価値自体がなくなっていくかもしれませんね。

 

お金に価値がなくなる未来が迫っているなら、これから私たちは何をしていくのか。

堀江氏は「自分自身がお金に代えられない価値を持つ」ようにすることだと言う。

誰もがやっている面白くない仕事ではなく、自分しかやっていない面白いことに熱中するのが特に良い。

働くことが美徳とされてきた日本ですが、ユーチューバーやブロガー、インスタグラマーに代表される職業が受け入れられ、月に数千万円稼ぐような人も現れました。

本人は好きなことをやって動画にして投稿する(だけではないでしょうが)。

仕事とは辛いことだと教えられてきましたが、こうしてみると働くことよりも自分のやりたいことをやった方が楽しく、さらに自分に価値をつけることもできそうに見えます。

お金に価値がなくなる未来、満員電車に揺られ、面白くない仕事をして、自分に価値をつけられないまま生きていく。

なんとまあ、逆に時代に抗っている気がしてきました。

満足しているならそれでいいですが、満足していなければとりあえず今の仕事を続けながらでも自分の趣味や興味のあることを突き詰める。

趣味がないならとりあえずなんでも挑戦してみる。

挑戦の先に自分のやりたいことや、自分自身が見えてくるはずです。

 

自分の好きなことを突き詰めてその価値を周りに提供する。

好きなことをやりながら様々な束縛から逃れ、自由に生きる。

奴隷制度で発展した古代の奴隷の代わりにAIを使用し、人は各々の趣味や学問、仕事を極める。

全人類が不必要なことをやらずに好きなことだけやり込んでいけば世界の文化はどう変わっていくんでしょうか。

AIの発達やテクノロジーの進化で未来の人間に求められるのはこういうことかもしれませんね。